clinical system
臨床の体系 ― 3つの理論を統合した検査と治療
さかもと整骨院では、痛みの出ている場所だけを揉みほぐすのではなく、神経学的検査で原因部位を特定し、リダクターを用いて脊柱を整え、患者一人ひとりの症状に合わせた手順で施術にあたります。構造医学の検査体系を土台に、廣戸聡一氏の4スタンス理論と20年以上の臨床経験を組み合わせた、当院独自の体系です。
ひとつの施術を支える、3つの理論
当院の施術は、性格の異なる3つの理論を意図的に積み重ねた構造になっています。一つの理論で押し切るのではなく、それぞれの強みが補い合うように組み立てているため、症状の原因特定から整復、そして患者一人ひとりの体の使い方に合わせた最適化までを、一貫した流れで行うことができます。
ベース ― 構造医学体系:検査と整復の理論基盤
構造医学は、骨格・関節・神経の関係を解剖学と力学から捉え直す体系です。痛みが出ている場所と、その原因がある場所は、しばしば一致しません。神経の走行に沿って症状を逆算する検査と、関節の機能を回復させる整復の手技が、構造医学の中核を成します。当院ではこの検査・整復の理論基盤を土台に据えています。
統合要素 ― 廣戸聡一氏の4スタンス理論:「万人化」のための個別最適化
構造医学だけでは、人によって異なる体の使い方の癖までは捉えきれません。その不足を補うのが、廣戸聡一氏の4スタンス理論です。人間の身体特性を4つのタイプに分類し、それぞれに合った重心の置き方・力の伝え方を導き出すこの理論を、坂元院長は施術の個別最適化に応用しています。
同じ症状であっても、タイプが異なれば、再発を防ぐための姿勢や動作のアドバイスが変わります。一つの理論で全員を整えるのではなく、患者ごとに最適化する。坂元院長はこの考え方を「万人化」と呼び、施術設計の中心に据えています。
独自統合 ― 20年以上の臨床経験:理論を現場に落とし込む
理論を統合するだけでは、現場の患者には届きません。スポーツ障害から日常生活の慢性痛まで、坂元院長は20年以上の臨床のなかで、構造医学と4スタンス理論をどう組み合わせれば一般の患者にとって最も負担の少ない施術になるかを検証してきました。
リダクターという器具を「整復のため」だけでなく「身体の状態を読み取るため」に用いる手法も、その積み重ねの中で生まれた応用のひとつです。スポーツ選手向けに発達した理論を、肩こり・腰痛・頭痛などの一般症状にどう適用するか――この翻訳作業こそが、当院の体系の独自性を形づくっています。
神経学的に特定する ― 頚椎と症状部位の対応
「肩こりだから肩を揉む」「腰が痛いから腰を施術する」という発想では、症状の原因にたどり着けないことがあります。神経は背骨から枝分かれして全身に分布しているため、頚椎・胸椎・腰椎のどこに問題があるかによって、症状の出方が変わります。当院では、初診時の検査でこの神経学的な対応関係を確認したうえで、施術部位を判断します。
頚椎の神経は、番号ごとに支配する身体部位が決まっています。坂元院長の臨床で用いる対応表は次の通りです。
| 頚椎番号 | 症状が現れやすい部位 |
|---|---|
| 頚椎1番 | おでこ |
| 頚椎2番 | 頬 |
| 頚椎3番 | あご |
| 頚椎4番 | 肩(僧帽筋) |
| 頚椎5番 | 二の腕 |
| 頚椎6番 | 前腕外側 |
| 頚椎7番 | 前腕内側 |
この対応関係を踏まえると、たとえば「肩(僧帽筋)のこり」は頚椎4番由来である可能性もあり、「前腕外側のしびれ」は頚椎6番由来である可能性を疑います。症状の出ている場所だけでなく、その上流にある神経の出元を検査することで、揉んでも改善しなかった症状の原因が見えてくる――これが、当院が神経学的検査を初診時に必ず行う理由です。
腰椎・胸椎側の対応関係についても、症状に応じて初診時に確認します。検査の手順や所要時間については、初めての方へのページで詳しく説明しています。
リダクター ― 整復と検知、ふたつの役割
リダクターは、構造医学体系で用いられる正規の器具です。坂元院長の独自用語ではなく、構造医学を学ぶ施術者が共通して使う名称です。
※写真は着用サンプルです。
真球の効果 ― 仕組み
リダクターの中核には真球(完全な球体)が用いられています。脊柱に対して垂直方向の圧を均等に伝え、関節を本来の位置に戻す働きと、組織内に蓄積した熱を排出する働きを担います。一般的な押圧具のように一方向の力だけを加えるのではなく、球体の特性を生かして均一な圧を作り出すのが、この器具の特徴です。
整復器具としての側面 ― 脊柱を整える
脊柱の位置関係に問題がある場合、リダクターを用いた整復によって関節の機能回復を図ります。手技だけでは届きにくい深い層に対しても、真球の構造によって安全に圧を伝えることができます。
検知器具としての側面 ― 身体の状態を読み取る
当院でとくに重視しているのは、リダクターの検知器具としての側面です。患者の身体にリダクターを当てたときの反応(緊張・抵抗・違和感)から、神経学的検査で当たりをつけた部位の状態をさらに精密に確認します。
坂元院長の臨床では、「整復のための器具」というよりも、「身体の状態を読み取るための優秀な検知器具」としての活用が主軸になっています。検査の精度を上げる道具としてリダクターを使い、必要なときに同じ器具で整復にも用いる――この使い分けが、当院の施術における特徴のひとつです。
当院の施術について、もっと知りたい方へ
ここでお伝えした臨床の体系は、初めて来院される方にできるだけ分かりやすくお伝えするためのものです。実際の検査・施術の流れや、院長の歩みについては、それぞれのページで詳しく紹介しています。
当院の施術が自分に合うかどうか、まず話を聞いてみたいという方は、お気軽にお問い合わせください。